AYN ThorでArmada OSを導入してSteam検証|スパロボYが安定動作

15 views

※ 当ブログはアフィリエイト広告を掲載しています。

Armada OS上のSteamでスーパーロボット大戦Yのバックグラウンド録画画面(AYN Thor動作検証) 環境構築
Steamゲーム(スパロボY)が問題なくプレイ可能(録画機能も使用可)
スポンサーリンク

この記事は、おおよそ 8分39秒 で読めます。

AYN Thor Base を購入して Armada OS を導入、Steam 動作検証をしてみた(ROCKNIX比較)

先日、Retroid Pocket 5 に ROCKNIX Nightly を導入し、Steam 版スパロボ Y の動作検証を行いましたが、うまくいきませんでした。

👉 参考記事

ROCKNIX NightlyでSteam版スパロボYを検証してみた(Retroid Pocket 5/2026年6月時点)
【2026年6月】Retroid Pocket 5にROCKNIX Nightlyを導入し、Steam版スーパーロボット大戦Yを検証。起動は可能でしたが、メインミッションではフリーズが頻発し、現時点では安定動作とは言えない結果でした。

Nightly バージョンということもありますが、Retroid Pocket 5(Snapdragon 865)の性能的な部分も影響している可能性がありそうです。そこで今回は、もう少し上位デバイスでの検証を行うことにしました。そのために購入したのが、AYN Thor Base 8GB / 128GBモデルです。

Retroid Pocket 5 との性能比較

M365 Copilot に性能比較をしてもらった結果がこちらです。

項目 Retroid Pocket 5 AYN Thor Base 8+128GB 
SoC Snapdragon 865 Snapdragon 8 Gen 2 
CPU性能 1×A77 2.84GHz + 3×A77 + 4×A55 1×X3 + 4×A715/A710 + 3×A510 
GPU Adreno 650 Adreno 740 
RAM 8GB LPDDR4X 8GB LPDDR5X 
ストレージ 128GB UFS 3.1 128GB UFS 3.1 
メイン画面 5.5インチ AMOLED 1920×1080 60Hz 6インチ AMOLED 1920×1080 120Hz 
サブ画面 なし 3.92インチ AMOLED 1240×1080 60Hz 
バッテリー 5000mAh 6000mAh 
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 7 
Bluetooth 5.1 5.3 
重量 約280g 約380g 
サイズ 199.2×78.5×15.6mm 150×94×25.6mm 
OS Android 13 (+Linux対応) Android 13 
価格帯 約219ドル 約299ドル前後 

性能差のポイント

Snapdragon 8 Gen 2 は、Snapdragon 865 と比較して AnTuTuでのスコアでは性能がほぼ2倍です。

  • Snapdragon 865:約 65万 〜 70万点
  • Snapdragon 8 Gen 2:約 150万 〜 160万点

これだけ差があれば、そのままゲームプレイの体感差になります。

Base 8+128GBモデルは Thor シリーズの中では下位モデルですが、Retroid Pocket 5 と比べると、容量は同等で性能は大幅に上という位置づけです。

ROCKNIX か Armada か問題

Aliexpress で注文して約1か月。ようやく製品が到着しました。さっそく ROCKNIX Nightly を導入しようと調べていたところ、もう一つ気になる OS を見つけました。

👉 Armada OS

参考

GitHub – virtudude/armada: SteamOS-like ARM handheld distro
SteamOS-like ARM handheld distro. Contribute to virtudude/armada development by creating an account on GitHub.

ここで再び、M365 Copilot に比較を依頼してみました。

結論(Copilot まとめ)

  • レトロ+Steam ▶️ ROCKNIX Nightly
  • Steam メイン ▶️ Armada OS
  • 安定性 ▶️ ROCKNIX がやや上
  • Steam 体験 ▶️ Armada が上

2026年7月時点の評価

項目 ROCKNIX Nightly Armada OS 
安定性 ★★★★☆ ★★☆☆☆ 
Steam ★★★☆☆ ★★★★★ 
エミュ ★★★★★ ★★★☆☆ 
Steam Deck感 ★★☆☆☆ ★★★★★ 
日本語情報 ★★★★☆ ★☆☆☆☆ 
おすすめ度 ★★★★★ ★★★★☆ 

普通に考えれば、この流れは ROCKNIX です。ですが…

👉 それでは面白くないので、Armada OS を選択

導入難易度もほぼ同じなので、せっかくなら攻めてみます。

Armada OS とは

Armada OS は、

👉 ARM 端末で SteamOS 風環境を実現する Linux

いわゆる Steam Deck ライクな環境を再現する OS です。

導入前の最大のポイント(ABLとは)

手順を見ていて、まず引っかかったのがこれです。

👉 ABLって何?

ABL(Android Boot Loader)とは

電源 ON
 ⬇️
Boot ROM
 ⬇️
ABL
 ⬇️
Android 起動

OS 起動の流れにある、ブートの中核部分です。

Armada 導入時の違い

電源 ON
 ⬇️
Boot ROM 
 ⬇️
Armada 用 ABL 
 ⬇️
microSD の Linux 起動 

つまり、

👉 Linuxを起動するためにABLを書き換える必要がある

という仕組みになります。

⚠ 注意(重要)

  • ABL 書き換えは最も重要かつ危険な工程
  • 失敗すると起動不能の可能性あり
  • Android 領域破損の可能性あり

AYN Thor の便利機能(かなり重要)

通常は ADB などが必要になりますが、AYN Thor には次の機能があります。

👉 Run Script as Root

これにより、

  • ADB(PC 接続+コマンド操作)不要

で、管理者権限スクリプトを直接実行可能です。この点はかなり楽でした。

Armada OS 導入手順

ここから実際に導入していきます。

① ArmadaイメージをSDへ書き込み

入手先:

GitHub – virtudude/armada: SteamOS-like ARM handheld distro
SteamOS-like ARM handheld distro. Contribute to virtudude/armada development by creating an account on GitHub.

今回使用したファイル:

  • armada-20260628.img.gz

balenaEtcher で microSD カードへ書き込みます。

② ABL 用ファイルをコピー

内部ストレージに以下の構成で配置します。

内部ストレージ
└─ rocknix_abl
 └─ SM8550
  ├─ backup_abl.sh
  ├─ flash_abl.sh
  └─ …

Armada OS導入のためにrocknix_ablフォルダを内部ストレージへコピーする手順(AYN Thor)
rocknix_ablフォルダを内部ストレージへコピー(ABL書き換え準備)

⭐ THOR BASE は Snapdragon 8 Gen 2(SM8550)なので、SM8550 フォルダを使用

③ ABLバックアップ(最重要)

  • Run Script as Root
  • backup_abl.sh を実行

生成されるファイル:

  • abl_a.img
  • abl_b.img

👉 必ずPCへ退避

万が一の復旧時に必要になります。

AYN Thorの設定からRun Script as Rootを実行しSM8550フォルダを選択する手順
Thor設定から「Rootとしてスクリプトを実行」でbackup_abl.shを実行
backup_abl.sh実行後にabl_a.imgとabl_b.imgが生成された状態(AYN Thor)
ABLバックアップ完了(必ずPCへ退避しておく)

④ ABL 書き換え

  • flash_abl.sh を実行

数秒で完了します。

flash_abl.shを実行してABLを書き換える手順(AYN Thor Armada OS導入)
flash_abl.shを実行してABLを書き換え

⑤ Linux モードへ切り替え

起動時:

  • 音量-を押しながら電源ON

ABL メニューで:

  • Set Device Model ▶️ AYN Thor
  • Switch Boot Mode ▶️ Linux
  • START を選択
AYN ThorのABLメニューでDevice Model設定とBoot ModeをLinuxに変更する手順
ABLメニューで「AYN Thor」を選択し、Boot ModeをLinuxに変更して起動

⑥ 初回起動

  • Wi-Fi 設定
  • タイムゾーン設定

その後、自動アップデートが実行されます。※ その後、黒画面になりますが正常動作です。

Steam のログイン画面が出れば、以降は通常の Steam と同様に使用できます。

Armada OS初回起動時の言語設定・タイムゾーン選択・Wi-Fi接続画面(AYN Thor)
初回起動時に言語・タイムゾーン・ネットワークを設定
Armada OSでSteamOSを起動しログイン画面からユーザーデータ読み込みまでの流れ(AYN Thor)
SteamOS起動後、ログインしてユーザーデータ読み込みへ(黒画面は正常動作)

Steam 動作検証 

スパロボY

  • インストール:OK
  • 起動:OK
  • フリーズ:なし

👉 問題なくプレイ可能

Retroid Pocket 5 + ROCKNIX ではフリーズしていたメインミッションも問題なく動作しました。

スパロボX

約1週間プレイして確認。

  • クラウドセーブ:正常
  • 動作:安定

👉 長時間運用でも問題なし

Armada OSでSteamにログイン後、ようこそ画面からライブラリ画面が表示された状態(AYN Thor)
ログイン後は通常のSteamと同様にライブラリが利用可能

録画機能

  • 録画:可能
  • プレイ:可能
  • ただしやや重い

👉 バックグラウンド録画も可能ですが、ややもっさり感があります。

Steamアップデート機能 

👉 メニューからいつものようにアップデート可能でした。

Armada OS上のSteamでスーパーロボット大戦Yのバックグラウンド録画画面(AYN Thor動作検証)
Steamゲーム(スパロボY)が問題なくプレイ可能(録画機能も使用可)

使用感まとめ

  • Steam Deck にかなり近い操作感
  • Steam ゲームは普通に遊べる
  • プロトタイプとは思えない完成度
  • デスクトップモードも利用可能
  • ただし、設定まわり(タッチパッド等)は調整が必要

結論 

  • Steam 目的なら Armada OS はかなり有力
  • Snapdragon 8 Gen 2 なら実用ライン(プレイするゲーム次第ですが)
  • ROCKNIX より Steam 体験は上

👉 現時点でも十分「使える」レベル

ゲームモードで Steam が普通に遊べる時点で、かなり実用的だと思います。
今後のアップデートでさらなる改善(品質向上と対応デバイス増加)に期待です。

事前準備

導入前に以下を実施しています。

  • Discord(AYN Official)参加
  • thor チャンネル確認
  • ファームウェア入手

念のため、公式 Discord で情報を確認し、ファームウェアも事前に確保した上で作業しています。

AYN公式Discordに参加してThorの情報やファームウェアを確認している画面(Armada OS導入前準備)
AYN公式Discordで情報収集とファームウェア入手(万が一の備え)

注意事項

この手の作業は何が起こるかわかりません。

  • デバイス起動不能
  • データ破損

の可能性があります。

👉 試す場合は、必ず自己責任でお願いします

バンダイナムコエンターテインメント
¥9,790 (2026/01/26 06:58時点 | Amazon調べ)
Bandai Namco
¥8,360 (2026/01/26 06:58時点 | Amazon調べ)

エミュレータコンソールの利用やゲームコンソールへのCFW(カスタムファームウェア)の導入、パソコンやAndroidデバイス上でのエミュレータ利用はあくまでも自己責任で。当記事はそれらの利用を推奨しているわけではありません。管理人も良識の範囲内はもちろんですし、自己責任で遊んでいます・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました