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PS3版のスパロボをパソコンのエミュレータでプレイするために「ROG Ally」を購入しましたが、肝心な ROM の吸出しがまだです。
パソコンでの PS3 ROM の吸出しは断念
ネットで調べたところ、条件を満たす Blu-ray ドライブえあればパソコンでも可能なようなので、試しに手元のドライブで試してみましたが無理そうでした。エミュレータである「RPCS3」のページに対応ドライブのリストがあるのでダメだとは思いましたが・・
Compatible PC Blu-ray Drives
https://rpcs3.net/quickstart
PS3を改造して ROM の吸出し
というわけで、PS3本体を改造しての吸出しとしました。PS3は購入して10年以上経っていると思いますので、立派?なレトロゲーム機です。万が一、改造に失敗しても諦めがつきますし中古もたくさん出回っているのでどうにかなるかと。今回も yyoossk さんの記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
PS3 バージョン4.90の本体にHENを導入する方法 (CFW未対応の本体を含む全てのモデルに対応)
https://yyoossk.blogspot.com/2023/03/ps3490hen-cfw.html
他の関連記事なども参考にして、自分であらためて手順の流れをまとめてみます。学生時代の勉強のように先生の話や黒板の内容をノートに取りながら、自分なりに整理していく感じです。学生時代もこのくらいまじめに勉強しておけばよかったかもしれません・・
PS3 改造のおさらい
手順として難しいことは特になく、
- PS3のシステムソフトウェアを「4.90.2HFW」に書き換え
- PS3本体のブラウザで、http://ps3xploit.me を開いて、Wii U の改造の時と同じように「ブラウザ exploit」でハック
- 成功したら「リモートプレイ」を一度立ち上げすぐに閉じて、ネットワークのメニューに出現した「Install HEN」をインストール
- インストール終了後、再起動
- この後は、ゲームメニューから「Enable HEN」で「HEN」が有効になるので、使いたいアプリをインストールし利用
という流れですので簡単にできそうです。さっそく実践してみると、実際にはそう簡単に進むこともなく、けっこうはまることになりました・・
システムソフトウェアの書き換えができない!
まず最初の『1.PS3のシステムソフトウェアを「4.90.2HFW」に書き換え』でつまづきました。システムアップデートはできません、というようなメッセージが表示され「4.90.2HFW」 へ書き換えができません。改造する前のシステムソフトウェアは「4.90」だったので条件的には問題ないはずなのですが、うまくいきません・・そのような場合は、セーフモードから書き換えるという回避策があるようなので、実行してみました。
PlayStation®3をセーフモードで起動する方法
https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3-safe-mode/
セーフモードからアップデートを実行すると無事に完了しました。システムソフトウェアの書き換えは成功です。
「ブラウザ exploit」は成功するまで何回も
このまま順調に進むと思いきや、次の『2.PS3本体のブラウザから「ブラウザ exploit」でハック』でもつまづきました。こちらもうまくいきません・・参考にした記事によると、成功画面が表示されない場合は、本体を再起動し成功するまで繰り返すとあります・・途中、意味もなく有線 LAN から無線 LAN に切り替えてみたりしながら、正確には何回実行したか忘れましたが、7,8回目にようやく成功しました。

やっと成功!次は「IRISMAN」の導入
この後はスムーズに作業が進み、無事に「HEN」が利用できる環境に改造できました。これででやっと、吸出しアプリが使えます。有名な「multiMAN」でもよさそうですが、USB ストレージに吸い出す場合「FAT32」フォーマットしか使えないので、ファイル上限 4GB という制限がついてしまいます。分割されて吸出せるようなので、あとで結合すればよいのですが、それも面倒なので「NTFS」フォーマットが利用できる「IRISMAN」というアプリを使うことにしました。こちらは、下記の記事を参考にさせていただきました。病み子さん、ありがとうございます。
HEN導入済のPS3でソフトを吸出してみた。
https://yamiko.info/dumping-ps3-roms/
こちらも HEN でのアプリ利用が初めてだったので、ちょっと操作に手こずりましたが、丁寧な解説なので、記事を参考に無事に吸出しに成功しました。

最後はエミュレータ「RPCS3」の導入
さて、最後はエミュレータで吸出した ROM を実行すればすべての作業は完了です。PS3 のエミュレータは「RPCS3」一択のようなので、そちらを。
RPCS3
https://rpcs3.net/
先ほど吸出したファイルは iso 形式なので、これを RPCS3 で使うにはどうするのだろう?ということで下記の記事を参考にさせていだきました。解凍できるんですね・・
PS3 ゲームのISOファイルからROMデータ(PS3_GAME)を抽出する方法
https://yyoossk.blogspot.com/2019/09/ps3isoromps3game.html
手順通りやってみると、無事にゲームを起動することができました。今回選んだ PS3 版のスパロボは「第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇」です。Zシリーズという作品で発売が2014年、ちょうど10年前ほどの作品です。このころの作品だとほぼ最新作と変わらない感じですね。



いよいよ「ROG Ally」PS3エミュレータでスパロボ
とりあえず、ここまではいつも使っているゲーム用のノートパソコンで作業しましたが、「ROG Ally」でプレイすることが最終目的なので、そちらにも RPCS3 と ROM を準備して実行。最初は先のノートパソコン同様にうまく起動していたのですが「ROG Ally」のファームウェアのアップデートが走ったり、いろいろいじっていうちに、いつのまにか RPCS3 が起動しなくなってしまいました。削除して、あらためてダウンロードして試してみたりしても、うまくいきません・・ふと、プロパティメニューから互換モードで実行すると設定してみると正常に実行されました。理由はよくわかりませんが、互換モードの設定を入れると問題ないのでこのままで。

やっと、念願の「ROG Ally」で PS3 のスパロボがプレイできるようになりました。さすがにきれいですし、動作もサクサクしています。1回クリアしていますが、ストーリーはすっかり忘れているので、同時プレイがまた一つ増えて楽しめそうです。
Steam 割引セール「スーパーロボット大戦V」の誘惑
プレイし始めた翌日でしょうか、ネットで Steam 割引セール「スーパーロボット大戦V」が、75%OFFという情報を見てしまいました・・PS4 版は所有していて比較的最近の作品なので、リアルタイムで購入してクリアしていますが、2,090円の価格に惹かれてしまいポチッとしてしまいました。せっかくのゲーミング UMPC ですから、Steam プラットフォームでプレイするのもよいかもしれません。「スーパーロボット大戦V」は、なんと「宇宙戦艦ヤマト」が登場する変わった作品です。こちらもストーリーはすっかり忘れているのですが、冒頭のストーリーがすっかり「宇宙戦艦ヤマト」そのもので、そこにスパロボオリジナルキャラや機体は登場するのですが、イスカンダルを目指して航海を開始するという序盤で、これどうしたら、他のキャラや機体が登場してくるのか、すっかり忘れています・・こちらも楽しめそうです。

まとめ
というわけで、5作品同時にプレイしていたのですが、2作品追加となり、計7作品。順番にプレイしていますので、なかなかエンディングは見られそうにありません。今年中にどれか一つくらいはエンディングに到達するのでしょうか・・それにしても、昔 PS3 や PS4 でプレイしていた作品が、こんな小さな筐体の「ROG Ally」でプレイできるとは、時代の流れとはいえ、すごい時代になったものです。

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