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最近、スパロボコレクションは着々と増えていますが、当然ながら所有しているゲーム機用のソフトです。昔から家庭用ゲーム機は大好きなので、ニンテンドーは携帯機各種、他に 64 や Switch はもちろん(昔はファミコンやスーファミもあったのですが、今の家には見当たりません・・)、プレステシリーズも PS5 はありませんが、据え置き型は PS1 から PS4 まで、PSP や PS Vita、PS Vita TV、変わり種だとバンダイのワンダースワンカラー、セガだとサターンがあります。かなりの台数ありますが、さすがにマイクロソフトの Xbox シリーズは持っていません。
Xbox360 実機がないのに「スーパーロボット大戦XO」を購入
スパロボコレクションの参考にこちらのサイトをよく見るのですが、
「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品と関連作品の一覧表
https://srw.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7
まだまだ手元にないスパロボ作品はたくさんあります。新作が発売されなくてもこの先、一生分ありそうなタイトル数です・・そんな中で最近、気になっていたのが、先日購入した Wii 用の「スーパーロボット大戦NEO」と Xbox360 用の「スーパーロボット大戦XO」です。「スーパーロボット大戦NEO」は、Wii U との兼ね合いで入手したので、次は「スーパーロボット大戦XO」です。単純にプレイするだけなら、中古の Xbox360 を購入すればよいのですが、それだけだとおもしろくありません。もちろん実機から吸出してパソコンでエミュレータという手もあるようですが、ネットでいろいろ調べると、特定の DVD ドライブであればパソコンで ROM の吸出しができることを知りました。
というわけで、本体がないのに Xbox360 用の「スーパーロボット大戦XO」を購入してしまいました。6,700円ほどだったので、まぁまぁいいお値段・・
パソコンと DVD ドライブで Xbox360 ソフトの吸出し
今回、参考にさせていただいた記事はこちらです。
TS-H352CをSH-D162DにしてXbox360のゲームを吸い出す
https://osakablog.info/2022/01/22/ts-h352c%E3%82%92sh-d162d%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6xbox360%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%92%E5%90%B8%E3%81%84%E5%87%BA%E3%81%99/
大阪のおじいさん、ありがとうございます。手順としては、
- Xbox360 の ROM が読み込める DVD ドライブを用意
- パソコンで Xbox360 のバックアップソフトを起動しファイルを吸出し
- あとは、Xbox360 のエミュレータでプレイ
というシンプルなものです。とはいえ、そう簡単にはいかないもので、ここからは実践したときのお話を。
Xbox360 の ROM が読み込める DVD ドライブを用意
まずは、DVD ドライブを用意しなければなりません。使っている自作のミニタワーパソコンには内蔵型の DVD ドライブがついていますが、もちろん該当型番ではありません。記事にある「TS-H352」というドライブを探します。探したときは、Yahoo!ショッピングで商品が見つかったので注文。商品ページには「新品!2800円」という記載。もちろん新品でないことは明白なのですが、そこは気にせず注文。注文して5日ほど経過したのにステータスが注文確認中のままだったのでストアに連絡すると、あと2、3日で到着するのでお待ちくださいと・・商品は無事に届きましたが、梱包も怪しげでしたし海外から届いたような感じ?でしたし、もちろん中古でお世辞にもきれいな状態でもなく・・ただ、2,800円で該当型番が入手できただけラッキーだったので、あとは完動品であることを祈るばかりです。
昔懐かしい IDE 接続・・
さて、こちらの DVD ドライブは昔懐かしい IDE というインターフェースです。ミニタワーのケースに入れてもよいのですが、エミュレータやこの手の作業用に別途ノートパソコンを用意しているので、そちらに接続することに。先の記事にもあるような変換アダプタを使いました。パソコン周りのものは手元に充実しているので、昔購入したものですが 下記の IDE-USB 変換アダプタがありました。
上海問屋 SATA/IDE HDD-USB変換アダプター(DN-84879)
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20131109/ni_cdn84879.html
調べたら、2014年にたぶん初めて購入した SSD と一緒に購入していました。注文明細を見ると、当時 256GB の SSD で約11,000円したようです。いまだと 256GB なら 2,500円くらいでしょうか。SSD は高価だった記憶があります。
DVD ドライブファームウェアの書き換え
次にDVDドライブのファームウェアを書き換えて「TS-H352C」を「SH-D162C」というモデルに変身?させます。このあたりに関しては、こちらの記事を参考にさせていただきました。
東芝サムスン製 DVD ドライブ TS-H352D の SH-D162D 化メモ
https://awgsfoundry.com/blog-entry-559.html
awgs さん、ありがとうございます。ファームウェアの書き換えツールを使って、手順通りに難なくクリア。この辺はパソコン周りの作業で慣れていますので、先の記事のように丁寧に手順が書かれていれば問題ありません。
Xbox Backup Creator は旧いバージョンで
次は「Xbox Backup Creator」の準備です。先の大阪のおじいさんの記事にもあるのですが、最新版?「Xbox Backup Creator 2.9.0.425」は、どうやら危険です。セキュリティソフトで引っ掛かるので、旧いバージョンを探しました。わたしが探せたバージョンは「Xbox_Backup_Creator_v2.9.0.350」というものでした。
エラー発生? MSCOMCTL.OCX が必要?起動しない・・
起動しようすると「MSCOMCTL.OCX が必要」という内容のエラーが発生し起動できません。こちらの解決には下記を参考にさせていただきました。
コンポーネント「mscomctl.ocx」が正しく登録されていないとエラーメッセージが出る
https://freesoft.tvbok.com/tips/windows_tips/mscomctl-ocx-missing-or-invalid.html
ぼくんちのTV けん さん、ありがとうございます。
Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムファイル
https://www.vector.co.jp/download/file/win95/util/fh494130.html
上記ベクターのサイトから「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムファイル 3.40」ファイル名「vb6rt340.exe」をダウンロードします。実行すると「vb6rtest」というフォルダが作成されます。フォルダの中にファイル名「Vb6rtest.CAB」があるので、これを開きます。(拡張子CABは名の通りキャビネットなので)すると中に「MSCOMCTL.OCX」というファイルがあるので、これを「C:\Windows\SysWOW64」へコピーします。 そして最後に、コマンドプロンプトから下記を実行して完了です。
cd c :\windows\syswow64
regsvr32 mscomctl.ocx
やっと「スーパーロボット大戦XO」を吸出し
やっと「Xbox_Backup_Creator」が起動するようになりました。吸出しができる環境が整いましたので、さっそく「スーパーロボット大戦XO」で試してみます。[Strat]ボタンを押すとエラーが表示されるのですが、とりあえず「はい」で読み込みが始まりました。そのまま、10分ほどすると吸出しが完了しました。[Read completed!]という表示なので大丈夫なのでしょう・・
最後にエミュレータ「xenia」で確認!
さっそくエミュレータで試してみます。なにせ、いつものように吸い出す前に実機でソフトが正常に動くか確認できていないのでドキドキです・・エミュレータは下記を利用しました。
Xenia【Build: master@f6b5424a9 on Sep 14 2023】
https://xenia.jp/
xenia_canary【Build: canary_experimental@ebdea6b02 on Oct 25 2023】
https://github.com/xenia-canary/xenia-canary/releases
インストールや設定は、下記を参考にさせていただきました。
Xbox360のエミュレーターの導入から設定までを丁寧に解説します。
https://note.com/arcade/n/nfb833c4b33e2
GameCenter WASABI さん、ありがとうございます。最初「xenia」では、セーブ機能に不具合が発生したので、問題が発生しなかった「xenia_canary」で試していたのですが、後日確認したところ「xenia」でも問題なさそうでした。
まとめ
DVD ドライブのファームウェアの書き換えまでは難なく進んだものの「Xbox Backup Creator」の起動でつまづきました。Windows 上でよくありそうな事象ですが、調べるのに少し手こずりました。それに対してエミュレータでの動作確認は意外とあっさりうまくいったので、やや拍子抜けでしたが、それだけ「xenia」がよくできているのかと思います。すばらしいです!
せっかく Xbox360 の環境ができたので、他のゲームも試してみたいところです。いくら中古の2,800円とはいえ、DVD ドライブの利用が1回だけというのは、もったいない気がします。ただ、あいにく趣味が偏っていて「スーパーロボット大戦XO」以外で気になるソフトがなさそうです・・
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