Xiaomi Pad 7 で RPCSX-UI-Android はどこまで動くか?

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この記事は、おおよそ 13分8秒 で読めます。

先日から、手元の Android デバイスで PS3 エミュレータを動かして、いろいろと試しています。

今回は、先日よりスペックの高い「Xiaomi Pad 7」で「RPCSX-UI-Android」を試してみた結果をまとめてみたいと思います。

現在「RPCS3」としてのプロジェクトは終了してしまいましたが、「RPCSX-UI-Android」としてアップデートが継続されています。

GitHub - RPCSX/rpcsx-ui-android
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「RPCSX-UI-Android」としては2025年4月9日にリリースされて以降、早くも4月17日にアップデート版がリリースされました。この調子だとかなりのスピードで改善されていく雰囲気です。

Android PS3 エミュレータテスト結果の振り返り

先日のテストでは、

  • Retroid Pocket 4 Pro(Android 13/GPU:Mail-G77 MC9)
  • Retroid Pocket 5(Android 13/:Adreno650)
  • Alldocube iPlay 50 mini Pro(Android 13/GPU:Mail-G57 MC2)
  • Alldocube iPlay60 mini Turbo(Android 14/GPU:Adreno710)

これらのデバイスで

  • 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
  • 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
  • 第2次スーパーロボット大戦OG

を試しましたが、デフォルト設定では画面のちらつきやサウンドの乱れなどがあり、まだまだ快適にプレイするのは難しい感じです。設定を少しいじってみましたが、デバイスによってはサウンド面など多少良くなるものの、Alldocube iPlay60 mini Turbo では、第2次スーパーロボット大戦OG がプレイできないなど、グラフィックドライバの問題なのか、そもそもデバイスのスペックが低過ぎるのか、当然ですがデバイスによっては設定の調整では解決できそうにもない根本的な課題がありそうです。

画面サイズは大きいほうがいい?

その中でも、retroid Pocket 5 では、そこそこ動くのですが、こちらは ROCKNIX が使えてそちらで RPCS3 が動きますから、Android で無理して動かす必要はありません。管理人としては Alldocube iPlay60 mini Turbo でそこそこ動いてくれると、画面サイズが8.4インチなのでうれしかったのですが、期待通りとはならず残念でした。retroid Pocket 5 で動けば十分といえば十分なのですが、比較的低スペックの8.4インチタブレットで PS3 ソフトが少しでも動くの見てしまうと、やはり大画面でプレイしたくなります。

例えば、第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇は retroid Pocket 5 の5.5インチでも十分見やすいのですが、第2次スーパーロボット大戦OG はゲーム中に小さなテキストが表示される個所があり5.5インチでは少し小さく感じました。確かにゲームによっては、そういうこともあると思うので、やはり画面は大きいほうが何かと都合がよいです。ただ、それは単に管理人が老眼だからということで・・誰もが必ずしも大きいほうがよいとは言えませんので、好みの問題なのかもしれません。

デバイスのスペックは高いほうがいい?期待の新製品

いろいろ試していると、なんとか大画面である程度 RPCSX が動く高スペックな Android デバイスが欲しくなってしまいます。いくつかのデバイスでテストした結果として感覚的には、そこそこスペックが高いデバイスであれば、スパロボのようなシミュレーションゲームは、けっこう動くのでは?と考えてしまいます。グラフィック負荷が高いアクションゲームとかは難しいとは思いますが、おとなしいゲームであれば・・

そんな中、2つの新製品情報を目にしました。「Alldocube iPlay 70 mini Ultra」と「Anbernic RG557」です。こちらの記事を書いている時点(2025年4月20日)では、「iPlay 70 mini Ultra」は発売が開始されていて、「RG557」は今後、発売といったところです。

Alldocube iPlay 70 mini Ultra
iPlay 70 mini Ultra 8.8インチの野獣を解き放て Snapdragon 7+ Gen3 | 8.8” 2.5K 144Hz 7300mAh | 12GB+256GB 8.8” 2.5K 144Hzミニゲーミングタブレット...

「iPlay 70 mini Ultra」は、8.8インチ、Snapdragon 7+ Gen 3搭載、AnTuTu スコア約140万点という高スペックで発売記念セールでは約38,000円でした。このスペックとしては破格だったので購入したかったのですが、数量限定セールのため買い逃してしまいました。

「RG557」は、5.48インチ、MediaTek Dimensity 8300搭載、こちらも AnTuTu スコアは約140万点くらいらしいです。価格は予想で3~4万円くらいではないかという情報を見かけました。スペックも価格もかなりよさそうですし何よりゲームデバイスなので、コントローラが付いているのは当然ですが本体形状がゲーム用として完璧です。しかし、気になるのは画面サイズです。約5.5インチですから、これでは、retroid Pocket 5 と同じになります。老眼でなければ何の問題もないのですが、先の話のようにゲームによっては管理人の場合、ちょっと厳しい画面サイズです。

ANBERNIC日本公式サイト | レトロ中華ゲーム機
Anbernic の使命は、世界中のゲーマーとオープン ソース開発者にクラス最高のハンドヘルド コンソールと周辺機器を提供することです。 2017年以来、当社はグローバルパートナーと顧客の間で高い評価を得ています。 高品質の製品を作り続ける...

仮に3万円台だったとしても残念ながら即購入とまではなりそうにもありません。「iPlay 70 mini Ultra」のほうは、発売記念セールが終わると約5万円の価格表示になり、しかも再入荷待ち状態のようでした。

「Xiaomi Pad 7」を検討

「iPlay 70 mini Ultra」の再販を待とうかと思いましたが、Alldocube のタブレットばかり手元にあってもおもしろくありませんので、何か他に高スペックでコスパがよいものはないかと探していると・・ありました。

「Xiaomi Pad 7」が、20205年4月18日からの Amazon スマイルセールで¥49,980でした。11.2インチ、Snapdragon 7+ Gen 3搭載、いくつかの記事を見ると AnTuTu スコアは130~140万点のようです。しかも、2025年3月発売の新製品です。

Xiaomi Pad 7/メモリ8GB(Snapdragon 7+ Gen 3)の実機AnTuTuベンチマークスコア

https://garumax.com/xiaomi-pad-7-ram8gb-antutu-benchmark

Xiaomi Pad 7でAnTuTu、Geekbench、3DMarkを実測!GPU性能が別次元への突き抜け方。

https://hypergadget.jp/xiaomipad7_bench/

メモリとストレージが「iPlay 70 mini Ultra」(12GB/256GB)より少ない 8GB/128GB ですが、きっと大丈夫でしょう。もちろん多いほうがよいのですが、価格に反映されてしまいますので・・そして何といっても画面サイズが約11インチというのがよいです。これはゲームパッドで挟める最大サイズでは?と思いますので画面サイズとしては最高だと思います。これ以上大きくても重くなりますし、手元で見るには大き過ぎることになってしまうと思います。

「iPlay 70 mini Ultra」が本来、約5万円なのであれば「Xiaomi Pad 7」は、考え方によってはコスパ的に同じくらいなのかなと思います。画面サイズとメモリ、ストレージ周りの違いがありますので、どの辺りを重視するかの違いという考えであれば十分、比較対象になるかと思います。

「iPlay 70 mini Ultra」の再販もいつになるかわかりませんし、8.8インチ(2560×1600)より11.2インチ(3200×2136)のほうが一回り大きいですし、大きさだけではなく解像度も全然違いますので、きっときれいな画面でしょう。ディスプレイで選べば断然「Xiaomi Pad 7」です。

あと、もう一つ購買意欲をそそる理由がありました。5年以上使っている「Amazon Fire HD 10 タブレット」があります。GooglePlay ストアを使えるように少しいじってあって、よく YouTube を見たり、Chrome ブラウザでネットサーフィンをしたり、ニュースアプリを見たりすることに使っています。老眼の身としては、スマホや8インチクラスタブレットより全然見やすい画面サイズですし、バッテリーもけっこう持つので重宝していますが、さすがに最近もっさり感が気になっていました。Fire タブレットはセールだととってもお買い得なので、そろそろ新型に買い換えてもよいかなと思っていましたが「Xiaomi Pad 7」を購入すれば、新型 Fire タブレットは不要です。安いとはいえセール期間中でも13,000円ほどはしますので。それも考慮すると「Xiaomi Pad 7」のコスパ計算は管理人にとってはさらによくなります。

「Xiaomi Pad 7」で「RPCSX-UI-Android」

というわけで、スマイルセール価格ということもあり、ちょっとお高めですが「Xiaomi Pad 7」を購入することにしました。即納状態だったので、すぐに届きました。画面は大きいですしきれいですし、何といってもサクサク動きます。

さて、肝心な「RPCSX-UI-Android」の動きはどうでしょうか。さっそくインストールしてみます。今回は、最新版の「v20250417」、ファームウェアは「4.92」、ゲームは iPlay60 mini Turbo でうまく動かずインストールにも癖があった「第2次スーパーロボット大戦OG」(isoファイル)で試してみます。

iso ファイルでは失敗

スペックが高いからなのか、ファームウェアのインストールは思ったより短時間で終わりました。先日の4つのデバイスでは、けっこう時間がかかったのですが、それと比較すると速いようです。さすが、Snapdragon 7+ Gen 3搭載のデバイスです。

次に「第2次スーパーロボット大戦OG」(isoファイル)をインストールしてみました。残念ながら PS3 としてのゲームのインストール画面が表示されないので失敗です。デフォルトのグラフィックドライバがダメなのかと思い、カスタムグラフィックドライバをインストールして変更してみましたがダメでした。

<GPU Driver デフォルト> 
Qualcomm Driver(v512.762.24) Vulkan 1.3.6.0 

<GPU Driver カスタム>
Turnip Mesa Driver(v25.1.99) Vulkan 1.4.0.0 

カスタムグラフィックドライバ_01
カスタムグラフィックドライバ_01

フォルダでゲームをインストール

インストールが完全にできない原因はグラフィックドライバの可能性もありますが、このドライバーは有効そうなので他に原因がありそうです。先日のテストで、iso ファイルでのインストールが失敗の原因の一つでもあったので、パソコンで展開したフォルダでインストールをやり直してみました。

今度は成功です!PS3 のゲームインストール画面が出た後、オープニングムービーが始まりました。動きも滑らかですし、サウンド再生も若干微妙ではありますが大丈夫なようです。タイトル表示になり、オープニングソングもほぼクリアに聞こえます。その後の戦闘デモも映像は問題なし、セリフには少しノイズが入るようですが、調整で収まりそうな気もします。期待しながら START ボタンでゲームスタート・・大丈夫そうです。やはり、ゲーム中サウンドが若干怪しいですが、なんとか進んでいきます。と思ったら、プロローグ終了後に真っ暗に。先日のテストでもよく見たケースです。

また、失敗・・

とりあえず、仕切り直しで・・一旦「RPCSX」をアンインストールして、ファームウェア(4.92)をインストール、ゲームをインストールする前に設定を少し変更してみます。

Settings 
┗Advanced Settings 
 ┗Video 
  ┗Frame Limit Auto → 30 
  ┗Shder Precision High → Low 
  ┗Vsync OFF → ON
      ┗Vulkan 
          ┗Custom Driver 
               ┗Turbo Mode OFF → ON 

あと、カスタムドライバも試しに旧そうなものを使ってみます。

<GPU Driver カスタム>
Turnip Mesa Driver(v24.2.99) Vulkan 1.2.7.1 

これは、Retroid Pocket 5 で稼働していたものと同じ Vulkan のバージョンとなります。

カスタムグラフィックドライバ_02
カスタムグラフィックドライバ_02

ここまで設定して「第2次スーパーロボット大戦OG」(フォルダ)をインストールしてみました。さて、うまくいくでしょうか。

インストール ~ ゲーム起動に成功!

オープニングから順調に進んで、プロローグも超えて、第2話まで進めました。ここまで進めば、この先止まったりすることがあるかもしれませんが、ひとまずは大丈夫と言えるでしょう。ちなみに、グラフィックドライバを

<GPU Driver カスタム>
Turnip Mesa Driver(v25.1.99) Vulkan 1.4.0.0

に変更しても動きました。「第2次スーパーロボット大戦OG」に関しては、インストールファイルが iso ファイルだったのがよくなかったようです。画面の乱れなどはなく、サウンドもほぼ問題なく聞こえていますので、かなり十分な品質だと思います。

まとめ

これで、念願の大画面 Android タブレットでの PS3 エミュレータ体験ができました。引き続き他のゲームをインストールしたり、他のエミュレーターも試してみたいと思います。画面が大きくて見やすいのはよいのですが、ゲームパッドを装着するとかなりのサイズとそれなりの重さになりますので、かなりごつい見た目です。寝る前にちょっとだけプレイしようという場合には向きそうもなく、昼間がっつりプレイするときによさそうな感じです。人って選択肢があると贅沢になるものです・・

オープニングムービー ~ 戦闘デモ

キャプチャーしてみました。サウンド再生が微妙な気もしますが、気にしなければ大丈夫なレベルかと思います。この後のゲームプレイ部分は、またそのうち・・

参考(ベンチマークテスト)

せっかくなので、「Xiaomi Pad 7」のベンチマークテストもしてみました。まずは『ANTUTU』です。総合スコアは 132万点でした。手元の Retroid Pocket 5は 84万点でしたので、はるかに上回っています。約1.5倍です。

Xiaomi Pad 7  1,320,638 
Retroid Pocket 5 844,813 
Retroid Pocket 4 Pro  713,529 
iPlay 60 mini Turbo  539,757 
iPlay 50 mini Pro  417,726 

次に『Geekbench』です。

CPU Multi-Core スコア

Xiaomi Pad 7  4,732 
Retroid Pocket 5 3,554 
Retroid Pocket 4 Pro  3,408 
iPlay 60 mini Turbo  2,898 
iPlay 50 mini Pro  1,862 

こちらは、Retroid Pocket 5 の約1.3倍でした。

GPU スコア

Xiaomi Pad 7  7,881 
Retroid Pocket 5 3,831 
Retroid Pocket 4 Pro  4,452 
iPlay 60 mini Turbo  1,308 
iPlay 50 mini Pro  1,300 

こちらは、Retroid Pocket 5 の約2倍でした。

この数値の差では、Retroid Pocket 5 では何とかギリギリ動いていた状況も納得です。そして、iPlay 60 mini Turbo で動かそうとしていたのは無謀だったのかもしれません・・なお、上記表の値はすべて、管理人のデバイスでの計測値ですので、ご参考まで。

Xiaomi Pad 7 ベンチマークテスト
Xiaomi Pad 7 ベンチマークテスト

エミュレータコンソールの利用やゲームコンソールへのCFW(カスタムファームウェア)の導入、パソコン上でのエミュレータ利用はあくまでも自己責任で。当記事はそれらの利用を推奨しているわけではありません。管理人も良識の範囲内はもちろんですし、自己責任で遊んでいます・・

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